子どもの目の病気
目次
2025.11より院長の川部幹子が毎週土曜日に小児専門外来を始めました。
近視

子どもの近視は増加しており、高校生では約73%が近視といわれています。これは、現在の40代が高校生の頃は約30%であったのに比べると格段に増えていることが分かります。近視は軽度であっても、大人になってから緑内障や網膜剥離などの目の病気にかかるリスクを高めることが分かっています。子どもの目の健康を生涯にわたって守るためにも、近視を発症させない、近視の進行をさせないための取り組みが大事になってきています。
そこで、当院では近視の進行抑えるための治療に取り組んでいます。近視は子どもの時ほど早く進む可能性があり、8歳をピークに20歳まで進行すると言われています。今ある近視を治すことはできませんが、これ以上悪くならないよう、近視の進行を抑えることが目的になります。
検査、診察が「自由診療」となる場合、保険診療と同日に行うことができないことがあります。ご興味のある方は一度お電話していただいてからご来院いただくと、よりスムーズにご案内ができます。説明のみを希望される場合も、診療時間内でいつでも対応させていただきます。お気軽にお問い合わせください。
現在当院で扱っている近視抑制治療について、抑制効果の高い順に紹介します。
なお、⑤のリジュセアミニは他の近視抑制治療(レッドライトを除く)と組み合わせて使用することができ、組み合わせることでより高い効果が得られます。
①レッドライト
自宅で1回3分間、1日1~2回、1週間に計10回専用の機械を使ってライトを見ます。機械は貸与で、管理のためにサブスクリプションの契約が必要です。デモ機が当院にあります。
以前まで当院では積極的にお勧めはしていませんでしたが、世界的にはとても高い効果が認められており、定期的な検査と診察により安全性が担保できることが確認できたため、改めてご案内することとなりました。
費用:初回適応検査 11,000円
検査:診察費(1,3,6,9,12か月)+機械 175,000円
※2年目以降は3か月ごとの検査、診察(1回5,500円)になります。
サブスクリプション代6,600~8,250円/月

②オルソケラトロジー
夜間寝ている間に特殊なコンタクトレンズをはめて寝ることによって、近視の進行を抑える効果と、日中裸眼で過ごすことができるような矯正効果もあるコンタクトレンズです。当院では開院した21年前から扱っており、高い近視の進行予防効果が認められています。
実際のレンズを装用して体験することもできます。
費用:レンズ代(両眼)+装用練習等 143,000円~159,000円
※角膜の大きさ、近視の度数によって代金が異なります
(2回目以降のレンズ代 片眼44,000~49,500円)
検査:診察費1回あたり 3,300円(初回、1週間、1か月、以降3か月ごと)

③マイサイト(近視抑制用1dayコンタクト)
視力を合わせるゾーンと、近視性デフォーカス(ぼけ)のゾーンが組み合わされていることにより、視力を矯正しつつ、近視の進行を抑えることができる使い捨てソフトコンタクトレンズです。日中起きている時間に使用します。
1日10時間以上かつ週6日以上の装用が目安です。
通常のコンタクトレンズ処方と同じで、検査と診察を受けていただいて、度数を合わせます。コンタクトレンズは購入していただきます。
1箱(30枚入り)7,150円
※購入後1週間、1か月、その後は3か月ごとに検査、診察が必要です。
※検査、診察は健康保険適応です。

④近視抑制用メガネ
レンズ中央で視力を矯正しつつ、周辺部に特殊な微小レンズを配置して近視性デフォーカス(ぼけ)を作ることで眼軸長の伸びを抑えて、近視の進行を抑えます。
1日10時間以上かつ週6日以上が装用の目安です。
通常の眼鏡処方と同じで、検査と診察を受けた後、眼鏡の処方箋を持ってお好きな眼鏡店で眼鏡を作っていただきます。眼鏡の調整がとても重要なため、定期的に眼鏡店と当院での検査、診察が必要です。
眼鏡代:約77,000円(眼鏡店によって金額は異なります)
※眼鏡作成後2週間、以降6か月ごとに眼鏡店で眼鏡のフィッテングの確認と調整を行い、当院での検査、診察が必要です。
検査:診察は健康保険適応です。

⑤リジュセアミニ(低濃度アトロピン)
1日1回寝る前に目薬を点すことにより、近視の進行を抑えます。
費用:目薬1箱 4,380円(1本使い切り、30本入り)
検査:診察費1回あたり 2,200円(始めてから1か月後、以降3か月ごと)
※年に2回まで診察+検査が保険適応になりました。目薬代は保険適応外のため必要です。

※リジュセアミニは他の近視抑制治療と組み合わせて行うことができます。(レッドライトを除く)組み合わせることでより高い効果が得られます。
斜視・弱視

毎月第3週の火曜日にあいち小児保健医療総合センターの元眼科医長である都築欣一医師が斜視・弱視専門外来を行っています。
毎週土曜日に行っている院長の川部幹子の小児専門外来と合わせて、ぜひご相談ください。
斜視は左右の視線が一致せず、片眼でものを見てしまうことになるため、使われないもう片方の目の視力が育たず、弱視になる場合があります。
視力は大体、4~5歳で完成します。乳幼児期に何らかの理由で網膜に刺激が加わらないと、視力が育たず弱視になることがあります。しかし、早期に治療を開始することができれば、視力を育てることができます。健診やスクリーニング検査で引っかかった、目の動きや表情で気になることがあれば、ぜひ早めにご相談ください。
先天性鼻涙管閉塞症

涙の通り道が先天的に閉塞していることで、過剰に涙があふれてしまう病気です。生まれた時点で涙道が開通していなくても自然に治ることが多く、1歳までに約90%は自然治癒します。しかし、異物や逆まつ毛の刺激、まぶたの機能異常など、他の原因で涙があふれることもあるため、一度眼科の受診をお勧めします。
逆まつ毛

まつ毛が内側を向いてしまい、眼球の表面に触れる状態です。涙の量が多かったり、眩しがったりする場合は、ご相談ください。成長とともに、まつ毛が自然に外側を向くようになりますが、思春期ぐらいになっても治らなければ、まつ毛を外側に向ける手術で治すことができます。