涙目・ドライアイ
目次
涙目とは?
涙目(流涙症)は、涙が過剰に分泌されるか、涙の排出がうまくいかずに目が潤み続ける状態を指します。涙は、目の表面を潤し、異物を洗い流す役割を担っていますが、そのバランスが崩れると涙目になります。下記が主な原因としてあげられ、多岐にわたります。涙目の原因を明らかにすることで、適切な治療ができ、改善することができるため、涙目でお困りの際は一度ご相談ください。
涙管チューブ挿入術

当院では涙目の原因の一つである、涙道閉塞に対して、内視鏡を用いた涙管チューブ挿入術を年間約80件、内視鏡検査を含めると約150件行っています。また、年に2回、涙道内視鏡手術のスペシャリストの先生とともに手術を行っています。
涙目の主な原因
ドライアイ:
目の表面が乾燥すると、脳は涙の分泌を促す信号を出し、反射的に多量の涙が分泌されるためです。しかし、この反射性の涙は質の悪いことが多く、すぐに蒸発してしまい、結局また乾燥するという悪循環に陥りやすいです。
当院では、ドライアイ診療にも力を入れております。詳しくは「ドライアイ」の項目を参照ください。
アレルギー:
花粉やハウスダストなどのアレルゲンが目に入ることで、かゆみとともに涙が止まらなくなることがあります。
異物の混入:
ゴミやまつげなどが目に入ると、異物を洗い流そうとして涙が大量に出ます。
結膜炎:
細菌やウイルス感染、アレルギーなどによって結膜(白目の表面)に炎症が起きると、涙目や目やに、充血などの症状が現れます。
涙道閉塞:
涙は目頭にある涙点から涙小管、涙囊、鼻涙管を通って鼻腔に排出されますが、この涙道が狭くなったり詰まると涙が目に溜まって溢れてしまいます。
当院では、涙道内視鏡を用いた涙管チューブ挿入術を年間約80件、内視鏡検査を含めると約150件行っています。
睫毛内反症(逆さまつげ):
まつげが内側に向かって生え、眼球に触れることで刺激となり、涙目や異物感を引き起こします。手術を行うこともできます。詳しくは「まぶたの手術の項目」を参照ください。
目の疲れ:
スマートフォンやパソコンの使いすぎなどによる目の疲れも、涙目の原因になることがあります。
ドライアイとは?

涙の分泌量が不足したり、涙の質が悪くなることで目の表面をきちんと潤すことができなくなる病気で、目の表面に傷をつけることもあります。ドライアイといっても、大きく分けて3つのタイプがあり、それにあった治療が必要です。原因は加齢や生活習慣、内科的疾患、薬の副作用から環境要因と多岐にわたり、ドライアイ症状のある方は年々増加しています。ドライアイの症状としては下記があげられます。
当院では、ドライアイの的確な診断とタイプにあった治療をするために、最新の医療機器を導入しています。ドライアイは身近なものですが、慢性化する病気ですので、放置せず早めに相談してください。院長の川部幹子が専門で診療を行っています。
ドライアイの検査
①問診
現在の症状について看護師がお伺いします。その際、当院で作成したドライアイチェックシートを活用し、スムーズに症状を把握できるようにしています。
②RET700
AI(人工知能)がドライアイの分類を自動で判定できる診断機械です。ドライアイのタイプによって治療法が異なるため、診断と治療に非常に有用です。
③フルオレセイン染色検査
涙を目薬で染めて、特殊な機械で動画を撮影します。目の表面の傷の有無やドライアイのタイプの分類を医師が確認します。AIの結果と合わせて総合的に診断することができ、原因と症状に合わせた治療ができます。
ドライアイの治療
①目薬
ドライアイのタイプに合わせた目薬を処方します。目薬の特徴や使用方法について看護師から説明します。
②温罨法、眼瞼清拭
脂が足りないタイプのドライアイでは、目元を温めて脂の分泌を促すこと、古い脂などの詰まりを除去し、目元の清潔を保つために洗うことでドライアイ症状が改善します。ご自宅でのケアが重要ですので、看護師から目元の温め方や洗い方を説明させていただきます。専用のケア用品を取り揃えておりますので、購入することも可能です。
③IPL
光のエネルギーを利用した治療法で、まぶたの深部の炎症を除去し、脂の分泌を増加させる効果が認められています。慢性的な脂の足りないタイプのドライアイの方は、この治療で大きく改善することが期待できます。
1回:7,000円(保険適応外) 4週間おきに4回が基本
④涙点プラグ
涙の量が足りないタイプのドライアイで重症な方は、涙の排出口を人工のプラグで塞ぎ、涙を溜める治療が必要な場合があります。
ドライアイの症状

典型的な目が乾くといった症状以外にも多様な症状がみられます。当てはまる症状がないか確認してみてください。
・目が疲れやすい
・目が重たい感じがする
ドライアイだけでなく、眼鏡が合っていないことによって、目が疲れる場合やまぶたが下がってきていることによって、感じることもあります。視力の確認なども含めて検査と診察が必要です。
・目が痛い
・目がゴロゴロする
目の表面に傷がついている場合があります。
・目やにが出る
脂が足りないタイプのドライアイでは、マイボーム腺機能不全を起こして、脂が固まり、目やにのようにつくことがあります。
・理由もなく涙が出る
目の表面が乾燥すると、脳は涙の分泌を促す信号を出し、反射的に多量の涙が分泌されるためです。しかし、この反射性の涙は質の悪いことが多く、すぐに蒸発してしまい、結局また乾燥するという悪循環に陥りやすいです。
涙が出る場合、涙道閉塞など他の病気の場合もあるため、鑑別診断が必要です。「涙目」の項目も参照してください。
・目がかゆい
アレルギーだけでなく、脂が十分に出ないことによってまぶたの炎症が起き、かゆみが出る場合もあります。
・目が赤くなりやすい
炎症を起こすことで、充血し、目が赤くなります。ドライアイが原因で起こるもの以外にも、感染やアレルギーが原因となっていることもあるため鑑別診断が必要です。
・なんとなく目に不快感がある
・目が乾いた感じがする
・目薬を点していたい